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ギターの材料

代表的な材を紹介しています。単板か合板かという点もグレードの基準となります。

スプルース(Spruce, 松:表面板)

響振性にすぐれており明瞭な音です。遠達性も高く、大きなホールでの演奏に向いています。色はクリームホワイト。ハウザー、ロマニーノスなどの製作したギターはスプルースを採用しています。
産地は様々ですが、「ジャーマンスプルース」との明記がある場合は、ドイツ産の材を使用しています。

セダー(Cedar, 杉:表面板)

スプルースより赤みがある材で、非常にふくよかな音色が特徴です。とりわけ低音の力強さが魅力で、クラシックギターらしいサウンドを生み出す素材ともといえます。
セダーを採用している製作家としてはラミレス、フレタが代表的です。レッドセダーと表記する場合もあります。

ローズウッド(Rosewood:側板・裏板・指板・ブリッジ)

最もオーソドックスな素材のひとつ。密度が高いために音の反射が良く側板・裏板用の材として人気があります。原産地はインド。
指板用の素材としても、一部の高級品(エボニーを使用)を除き広く使われている材です。

サペリ(Sapelli:側板・裏板)

赤褐色でマホガニー材と同じように温かみのある音質が特徴の材です。

シープレス(Cypress:フラメンコ用側板・裏板)

木目が緻密でありながら弾力があり、フラメンコギターの側・裏板としては最上の材とされています。

シカモア(Cycamore:フラメンコ用側板・裏板)

ヨーロッパ周辺が原産地。白色で素材としては柔らかめ。フラメンコギターだけでなく、フルアコースティックギターの側・裏板としても広く使われています。

マホガニー(Mahogany:ネック材・側板・裏板)

濃い赤褐色。ネック材としても標準的に使用されています。加工性が高く、乾燥にも優れています。最高級は中南米産のホンジュラス・マホガニー。側板・裏板として使用されることもあり、ローズウッドより柔らかい音になります。

ナトー(Nato:ネック材)

マホガニーと似た赤褐色で性質も似ているため、主にネック材と使用される。マホガニーよりやや硬い。

エボニー(Ebony:指板材)

別名を黒檀(こくたん)ともいう。指板材の最高のものとされる。黒色で非常に硬度が高いために音の立ちあがりが早く、メリハリや伸びの点で優れています。

クラシックギターの種類